イー・アル・カンフー

イー・アル・カンフー
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イー・アル・カンフー ジャンル アクションゲーム(対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード[AC]
ファミリーコンピュータ[FC]
MSX
プレイステーション2[PS2]
Xbox 360[360]
Wii(バーチャルコンソール)
開発元 コナミ
M2[PS2]
コナミデジタルエンタテインメント[360]
発売元 コナミ
コナミデジタルエンタテインメント[360]
人数 1-2人(交互)
メディア [FC]192Kbitカセット
[MSX]カセット
[PS2]CD-ROM1枚
[360]ダウンロード販売
発売日 [AC]1985年
[FC]1985年4月22日
[MSX]1985年
[PS2]2005年10月27日
[360]2007年7月18日
[Wii]2008年1月8日

イー・アル・カンフー』(Yie Ar Kung-Fu)は、1985年に当時のコナミ(2006年3月31日の持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテイメントに移行)から発売されたアーケードゲームである。ジャンルとしては対戦型格闘ゲーム(アクションゲーム)に属する。

ファミコン版やMSX版も発売されたが、アーケード版とはBGMやステージが全く異なり、11人いた敵キャラクターも5人に削減の上全員入れ替えられており、ほぼ別のゲームとなっている。

目次 [非表示]
1 概説
2 登場する敵
2.1 アーケード版
2.2 ファミコン版・MSX版の敵
2.3 ゲームボーイアドバンス版での追加キャラクター
3 移植
3.1 アーケード版準拠
3.2 ファミコンMSX
4 外部リンク

概説 [編集]
プレイヤーは主人公(アーケード版では「ウーロン(Oolong)」、ファミコン版・MSX版では「リー(Lee)」)を操って、さまざまな武器や体術を使う格闘家(チャーハン一族)と戦っていく。敵はアーケード版では11人、ファミコン版・MSX版では5人用意されていて、間合いや攻撃法が全く異なるため、初期のゲームにしてはかなり考えられている。

前年に発売された、任天堂ファミコン用ソフト『アーバンチャンピオン』、データイーストアーケードゲーム『空手道』と並ぶ、対戦型格闘ゲームの草分けとして多くのユーザに支持され、格闘ゲームの原点とも言われる。

レバーを入れる方向(8方向)とパンチ、蹴りボタンの組み合わせによって16種類の技を使い分けるシステムになっているが、アーケード版ではレバーがどの方向に入っているのか判り易くするために、主人公キャラクターの下に矢印が表示されていた。

相手に勝つと残った体力の分だけボーナスが入り、さらにノーダメージで勝つとパーフェクトボーナスとして通算対戦相手数×10000の点数が加算される(但し、100000点まで)。

MSXでは、続編として『イーガー皇帝の逆襲』が発売されている。また、アーケードでは本作の番外編とも言える『ショーリンズロード(少林寺への道)』が出ている(いずれも1985年)。

音楽はアルバイト時代のMIKI-CHANG(東野美紀)が作曲しており、後のコナミ作品でも『セクシーパロディウス』の竜宮ステージBGMや『KEYBOARDMANIA 3rdMIX』の「EE-AL-K」などアレンジされて使用されている。

登場する敵 [編集]
登場順に解説する。

アーケード版 [編集]
Buchu(ブチュ)
最初の敵となる色黒の大男で、飛び跳ねながらフライングボディアタックを仕掛けてくる。大きいが動きは遅く、武器は使ってこない。
Star(スター)
ピンクの装束をまとったシニヨン頭の少女で、手裏剣を使ってウーロンの足止めをしつつ、素早いパンチやキックで攻撃してくる。
Nuncha(ヌンチャ)
黄色い道着を着たヌンチャク使いで、ヌンチャクで動きを封じてくる。
Pole(ポール)
背の低い棒術使いで、彼の使う棒はかつてウーロンが使っていたものである。さらに、この棒を利用して助走を付けて高く飛び跳ねる動きもしてくる。
Feedle(フィードル)
分身の術を使い左右から次々と現れるが、攻撃が一発当たるとその分身を撃退できる。よほど油断しない限り順番に倒すだけでパーフェクト勝ちになるため、「ボーナスステージ」の通称で呼ばれる。
Chain(チェイン)
篭手を付けてウーロンを待ち構えている。鉤付きの鎖で攻撃してくる大男。
Club(クラブ)
棍棒使いの大男で、右腕の盾を使ってウーロンの攻撃を防いでくる。
Fan(ファン)
チャイナドレスを身に付けた女性で、スターよりも女性的な風貌。羽毛のように落下する、鉄製の扇を手裏剣のように投げてくるが、めったに攻撃はしてこない。
Sword(ソード)
中国刀使いで、空中を舞いながらウーロンを急襲しようと待ち構えている。
Tonfun(トンフン)
名目上のボスで、1対のトンファーと素早い動きの拳法の使い手で、倒すためには間合いを計りつつ一瞬の隙を狙う必要がある。
Blues(ブルース)
ウーロンが拳法着を脱いだような格好をしており、勝つにはブルースの弱点を突く必要がある。なお海外で発売されたBBC Micro版ではブルースは登場せず、代わりにフィードルとの再戦となっていた。
ブルースを倒すと2周目が始まり、再びブチュとの対戦になる。

ファミコン版・MSX版の敵 [編集]
Wang(ワン)
棒術使いだが、ポールとは異なり助走を付けて高跳びはしてこない。
Tao(タオ)
スターと同じような動きで火の玉を吹いてくる。
Chen(チン)
チェーンとほぼ同じ動きをしてくる。ワンショルダーの服を着て、ヒゲを生やしている。
Lang(ラン)
スターとほぼ同じ外見と動きだが、手裏剣攻撃などの動作がより素早くなっている。
Mu(ウー) 
肌の色が白くなっている(ファミコン版のみ)以外はブチュと同じような動きをしてくる。ただしウーは垂直に跳び上がることもできるため、攻撃パターンが変わっている。
チンを倒した後は、リーを目掛けて飛んでくる物体を破壊するという内容の得点を稼げるボーナスラウンドが挿入される。

ゲームボーイアドバンス版での追加キャラクター [編集]
ゲームボーイアドバンス向けソフト『コナミアーケードゲームコレクション』にも本作(アーケード版)は収録されており、隠しキャラクターとして2人が追加されている(2人同時プレイモードでも使用可能)。

Bishoo(ビショウ)
白い服を着た女性で、短剣を使って攻撃する。
Clayman(クレイマン
生きている像で、ソードよりもさらに大きい剣を使って攻撃する。
移植 [編集]
アーケード版準拠 [編集]
コナミ80'sアーケードギャラリー』(1999年5月13日、プレイステーション)収録
コナミアーケードゲームコレクション』(2002年5月2日、ゲームボーイアドバンス)収録
オレたちゲーセン族 イー・アル・カンフー』(2005年10月27日、プレイステーション2
コナミ アーケード コレクション』(2007年3月15日、ニンテンドーDS)収録
『Yie Ar Kung-Fu』(2007年7月18日、Xbox 360(Xbox Live Arcade))
携帯電話アプリゲーム(NTTドコモauソフトバンクモバイルWILLCOM対応)
ファミコンMSX版 [編集]
イー・アル・カンフー』(1985年4月22日、ファミリーコンピュータ
2008年1月8日よりWiiバーチャルコンソールで配信開始(要500Wiiポイント)。
イー・アル・カンフー』(1985年、MSX
コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック』(1998年7月23日、セガサターン)、『コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1』(1997年11月20日プレイステーション/2006年11月22日、ゲームアーカイブスで配信開始)に収録。i-revoでも配信されている。
コナミGBコレクション VOL.3』(1998年2月19日、ゲームボーイ)に収録。