おめでたい日に、何故赤飯を食べる?

おめでたい日に、何故赤飯を食べる?

 赤飯は、文字どおり赤い色をしたご飯の事で「セキハン」とか「アカマンマ」とか
 呼ばれています。
 現在は、もち米に小豆とその煮汁を混ぜて蒸し、赤い色を出しますが、その昔は
 「赤米」と呼ばれる赤い米を使ってつくったので、色が赤かったのです。
 この赤米というのは、我が国が稲作を始めた頃に栽培していた、非常に原始的な
 米の品種で東南アジアが原産です。

 今ではわずかに、琉球列島や九州・四国の南部地方に残っているだけのようですが
 このように、極めて古い品種のために、遠い先祖をまつって祝う日などには、
 この赤米を炊いて先祖の霊に供えるという習わしがありました。
 今では先祖の供養だけではなく、めでたい特別の日には赤飯を炊いてお祝いする
 ようになりました。

 ちなみに、江戸時代には祝い事の赤飯に対して葬礼の時には白い強飯を用いました。
 ところで、東南アジアでは、いまでも赤米が栽培されていて、太平洋戦争当時、
 日本軍の兵士達は、その赤米を炊いて日本の「赤飯」をしのんだということです。


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 カレーにはなぜ、ジャガイモが入ってるのでしょう 

 カレーライスにジャガイモが入ってないと、なんとなく物足りないという人も
 多いと思いますが、ご存じのようにカレーはインドを故郷とする食べ物です。
 それが18〜19世紀ごろにイギリスを経て、やがて日本にも渡ってきたのです。
 明治初年のことでした。

 ただし、庶民に普及したのは、明治20年代の後半のことです、それも当初は、
 「文明開化の食べ物」として、いわばファッションのように受けとめられただけで
 日本人の味覚にピッタリ合ったというわけではありませんでした。
 それに、中に入れるものも、玉ネギではなく日本ネギでした。
 玉ネギは明治になってから渡米したもので、まだ普及の段階には至ってなかったのです。

 ジャガイモも量産段階になかったこともあり、用いられませんでした。
 その後、玉ネギやジャガイモが普及するとともに、カレーライスにも入れられる
 ようになったわけなのです。

 それでは、カレーライスにジャガイモを入れるとどんな効果があるのでしょう。
 人間の味覚は、誰しも同じではありません。 ひどく辛いのが好きな人もいれば
 少しの辛さにもお手上げの人もいます。
 カレーライスは、そういった好みをある程度、調節することができます。
 辛すぎると思った人は、まずライスとカレーを混ぜて調節します。
 そして、それでもまだ辛いと思ったならば、ジャガイモをスプーンで潰して、
 そのジャガイモをカレーに混ぜれば、辛さが弱まります。
 「カレーライスのジャガイモは形が残っていたほうがよい」というのはこの為です。


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 「にぎり鮨」はいつからできた?

 にぎり鮨が登場するまでは、米の発酵を利用した馴れ鮨や、発酵を待たずに酢を
 加える押し鮨がもっぱらで、今も有名な琵琶湖産の鮒鮨に似たものだったようです。

 ところが文化7年(1810年)頃、江戸の隅田川東岸の深川と本所の境あたりに
 「松鮨」という店が出来て評判になりました。
 進物用の折りづめが売れたといいますが、大変高価だったそうです。
 だが、はたしてにぎり鮨専門だったのかどうかは不明です。

 そして幕末のころになると、江戸では新鮮な魚介を使うにぎり鮨が当たり前になり
 その先がけだった「松鮨」や「与兵衛鮨」が名店として地位を築いたようです。
 ところで江戸はしばしば家事にみまわれたが、その復興のさいにてっとり早い
 即席食として考案されたのがにぎり鮨の始まりという説もあります。
 だが、新鮮なネタを使うにぎり鮨が火事場の臨時食から始まったとは考えにくい。

 その逆に、松鮨などの手法を真似た安価な大衆店がつぎつぎと登場して庶民に
 親しまれるようになり、火事場での手軽な食事としても重宝されたというのが
 順序ではないでしょうか。
 ちなみに、にぎり鮨は淡泊なものから脂っこいものへと進んだほうが、お鮨の
 おいしさを堪能できるそうです。

 う〜〜ん おいしそう・・・   


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 相撲の土俵に埋められているものは?

 大相撲の行事の一つに土俵祭りがあります。
 本場所初日の前日に、事故や災難にみまわれることなく、場所がとどこうりなく
 行われるよう祈願する祭りです。 
 この土俵祭りの中で、「縁起物鎮め」と呼ばれる行事があります。

 まず、土俵の中央に穴を掘って御神酒をそそぎ、この穴に勝栗、昆布、洗米、
 カヤの実、するめを埋めるのです。
 これらの縁起物は場所中ずっと埋められています。


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 実験動物にされるのはなぜモルモット? 

 その第一の理由はモルモットの繁殖力にあります。
 モルモットは大変成長が早い動物で、生後2カ月ほどで成体になります。
 そして、年に2〜3回も子供を生みます。 生まれた子供は、2日もすると自分で
 餌を食べて育つようになります。

 もう一つの理由は、モルモットが人間と同じように体内でビタミンCを作れない動物
 であることです。
 実験用動物は、体内の機構ができるだけ人間に近いことが必要で、この意味からも
 モルモットは最高だからです。

 体内の機構が人間に近い為に・・・モルモットも可哀想ですね。。。


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 「だるまさん」は何故赤く塗られてる?  

 念願がかなった時に目を入れたりする、あのだるまさんが、禅宗の始祖達磨大師
 モデルにしていることはよく知られています。
 あの手足のない姿は、座禅の修行をしているところを模したものです。
 ところで、だるまさんは必ず赤く塗られてますが、あの色にもちゃんと意味がある。

 お坊さんが衣の色で位を表すのはよく知られています。
 禅宗では、赤い衣は大僧正だけが着用できることになっています。 つまり、
 だるまさんの赤い色は、禅宗を開いた達磨大師に敬意を表すために、赤い衣を
 着せている、というわけです。

 達磨大師はもともとはインドの王子でしたが、中国に渡って仏教の修行を積みました。
 生年は不明ですが、嵩山少林寺にこもり禅宗を開いたのは5世紀末のことといわれます。
 有名な「面壁九年」、つまり9年間壁に向かって座禅を組み、悟りを開いたのも
 このころです。

 ちなみに、江戸時代、当時の人々には、だるまさんの赤い色は、子供の疱瘡よけの
 おまじないとして、大変喜ばれたそうです。


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 ラーメンどんぶりの模様の由来は? 

 ラーメンのどんぶりを初め、中国料理の食器につけられている渦巻きのような
 模様は正式には「雷文」といいます。 つまり、かみなりの稲妻を表したものです。

 中国では古来、かみなりは天の意志を表すものとして、おそれ、あがめられて
 来ました。
 このかみなりのいなずまを図案化したもので、遠く殷(いん)の時代(紀元前
 1500〜1000年頃)から使われている文様なのです。


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 人間は最高何歳まで生きれるのでしょう・・

 科学的には、動物の寿命はその動物が成熟に至る期間の5倍の寿命があると
 いわれています。 
 人間の場合は、25歳を成熟期として、125歳まで生きられることになります。
 ちなみに、神話や伝説を除いた確かな証拠のある長寿の例では、スコッチウイスキー
 のラベルで有名なトーマス・パー氏が152歳まで生きた記録があります。
 彼は102歳の時になんと強姦罪で刑務所に入れられたほどの精力の持ち主でした。 

 旧ソ連のシラリ・ムスリモフ氏は、130歳の時に56歳の夫人に娘を生ませ、1974年
 に168歳で亡くなりました。
 我が国では、江戸中期に因幡の国の百姓儀左衛門が、209歳まで生きたという記録が
 あります。